海辺のふたり

年老いた女性は波打ち際を興味深そうに見ながら歩き、
年老いた男性は離れたコンクリートの上を淡々と歩く。
そして女性が男性を呼んだ。

ああ。AIRを思い出す。
歴史を解放した二人は空へ行った。
地上で季節が巡り、こうなる時は来なかった。
最後の小さな二人はこうなれただろうか。
きっとそうだろうとずっと思ってる。